今日は感想だけだよ!
元々全く興味がなかったタイトルなのですが実は「System Shock」シリーズの系譜という事を最近知りまして。
だったらプレイしないわけにはいかんなぁ、という事でプレイ。
同タイトルのFPSが10年以上前にリリースされています。通称しげる(松崎)
先に軽く説明しておくと「BioShock」と「DeadSpace」の2シリーズ&本作Preyは、System Shockの後継扱いとなっています。
Warren Spectorが関わっていた「Deus Ex」も、初代に関しては同系譜といっても差し支えないかと思います。
この辺の関係性はググるとすぐ出てくると思います。
サブイベントは適当にこなし、探索は出来る限りしたうえで20時間程でクリア。DLCは買ってません。
世間ではBioShockに近いとの感想が多いですが、実際プレイした感覚やシステム面、ロケーションとしてはSystem Shock2(以下SS2)直系と言えるゲームに感じました。
まぁしかし残念ながらSS2には遠く及ばない出来だったのですが……
ホラー要素がプッシュされていた気がしますがそういう要素はほぼないです。
ゲームシステムはSS2と比較すると大分オミットされています。これはBioShockもそうなんですが、幅広い層向けに簡略化しているBioShockと比べるとPreyは中途半端に感じました。
成長要素に関してはステータスが細分化されていたSS2と比べると面白みはないです。この点はBioShockでも感じた不満でした。ただSS2は育成次第では難易度が激増してしまうという問題を孕んでいた為、バランス調整を考えると致し方ないかと思います。
探索の楽しさはSS2同様。マップ上の進行ルートは多岐に渡り、取得した能力によって攻略に変化がある点はSS2を踏襲していると感じられるポイントでした。弾薬や素材、ニューロモッド(所謂スキルポイント)収集はこのゲームの醍醐味かと思います。
ロケーションに殆ど変化がない部分は難点として上げられるかと思います。明確に新しいエリアと感じられた場所が船外の宇宙空間とGUTS、植物園エリアのみでした。船外やGUTSの無重力空間は操作性の悪さからストレスしか感じませんでした。
戦闘の難易度は高めではあると思いますがSS2レベルの難易度ではないので詰んだりはしないかと思います。メニューを開けば時間止まりますし。
基本的に敵が強いのでそこそこ緊張感のある戦闘は楽しめます。戦わずして進む事も可能です。
個人的には武器の劣化等が追加される「サバイバルモード」をオンにした方が丁度良かった気がします。
物資や強化が十分になってくる後半が楽になるのは……まぁどのゲームも一緒なので不満はないです。
ティフォンと呼ばれる敵のビジュアルですが、全くと言っていいほど変化がないのでビジュアルでの面白みは一切ありませんでした。そもそも敵の種類自体があまり多くないのは非常に残念です。
武器やアイテムの種類もSS2に比べるとかなり少ないです。種類の少なさ故にインベントリ容量も余裕があるので取捨選択の楽しみは無くなっています。
グラフィックは巷で言われている通り一昔前のレベルです。正直2017年のゲームとしてはかなりチープに見えます。個人的には重要視していない部分ではありますが……
あとブラー効果がとんでもなく邪魔だったのでcfgファイルから無効化しました。
シナリオはあまり面白くないです。常に指示が送られその通りに動く事になるのでお使い感が非常に強いです。まぁシナリオ的にお使いである事は必然なんですが……
マルチエンディングではありますが最後の最後でほんの少し変わるだけです。エンディングに関してはアレで終了ではなく、そこからもうちょっと続く展開だったらゲームらしくていいなぁ、という感想でした。B級臭くなるという難点はありますが、そもそものシナリオが微妙なので。
傑作FPSとして5本の指に入ると思っているSS2と比較した感想になりましたが、私がSS2をプレイしたのは再販後の2013年なので決して思い出補正でSS2を持ち上げているのではないという事はご理解いただけるかと思います。
若干酷評気味ではありますが、あくまでSS2と比較した上での感想です。探索とRPG要素は及第点でしたので個人的には楽しめたゲームではありました。
BioShockは私としてはそこまで評価しているゲームではないんですが、関連作品未経験の方にこのゲームを勧めるならまだシナリオがそこそこ面白いBioshockをお勧めします。本当はSS2か初代Deus Exを強くオススメしますがね!
Dead Spaceは積みゲーと化していますがいい機会なので近々プレイしようかと思っています。